皆さん、普段の心拍数を把握していますか?
安静時に脈を数えてみると、普段の心拍数が分かり日頃の体調のバロメーターにもなります。持久系競技(マラソンなど)を行う際は、安静時の心拍の2倍〜3倍以上の数値となり、心拍数が上がるということは、体感としてきついと感じます。これが持久系競技=きついという認識に繋がってきます。そこで重要となってくるのが、走る際の適正心拍を把握するということです。自分の感覚だけで走っていると、「きついからペースを落とそう」や「前半速く走り過ぎてバテてしまった」といった現象に陥ります。これではマラソンなどの長い距離を走り続けるのに対して効率が悪く、タイムを向上させることは困難となります。
まずは自分がどの心拍数だとペースを維持できるのかを知る必要があります。個々の身体データAeT(有酸素性作業閾値)・AT(無酸素性作業閾値)・LT(乳酸性作業閾値)・VO2MAX(最大酸素摂取量)を測定できる施設もありますが、なかなかそういったサービスを受けられない方はランニングウォッチである程度の指標として測る機能もあります。これらは心拍数を測る機能が搭載されていることが必須となります。
このように心拍数というのは持久系競技のいくつかの重要な要素の指標として用いることが多いので、心拍数を測る機能はランナーにとって必須とも言えます。そして日々のランニングや、インターバルトレーニングなどのワークアウトを行う際は、今自分がどの心拍数で走っているのかを把握することにより、競技パフォーマンスの向上に役立ちます。
現在、ランニングウォッチには心拍数を測る機能として2つの方法があります。1つが胸にベルト状の心拍計を巻いて心拍数を読み取り、心拍計で計測した心拍数をランニングウォッチに表示する方法。これをハートレート機能と言い、これにより正確な心拍数を把握することが可能となります。メリットは正確な心拍数を把握することができるということ。デメリットは毎回胸にベルトを巻かなければならないという煩わしさです。
そして2つ目がランニングウォッチの内側に光学式のセンサーを搭載し、手首に巻いた際に手首から脈を感知し心拍数を把握する方法。これを光学式心拍計機能と言います。メリットとしては胸ベルトを必要とせず、簡単に心拍数を把握することが可能。デメリットは、ランニングウォッチと手首の間に汗が大量に入ったりすると数値に誤差が生じる点です。
これら2つの機能とメリットデメリットを理解した上で、どちらかを選択するのが良いです。ランニングを楽しんだり、高いレベルの高強度トレーニングを継続的に行うアスリートでない場合は光学式心拍計をオススメします。
それではもう1つの重要な機能である、ランニングフォームを分析する機能について説明します。
皆さん、走っていてどこか身体が痛くなったことはありませんか?また、その箇所が一点に集中していたり、身体の片方にだけ痛みがでるといったことはありませんか?ランニングの頻度が少なかったり、ランニングフォームが良い人はこのような経験はないかもしれません。しかし、身体のバランスが悪かったり、ランニング時の癖がある場合はそれが痛みに繋がる場合があります。また、痛みに繋がるだけでなく、ランニングの効率が悪いため記録を向上させる妨げにもなります。
解決策として従来ではランニングコーチにフォームを見てもらう必要がありました。(正確に改善点などを分析する場合はランニングコーチなどの専門家にみてもらう必要がある)しかし、今の自分のフォームの指標としてバランスが少し崩れていないかなどを確認する機能として、ランニングフォームを分析する機能があります。この機能が搭載されているランニングウォッチはあまり多くありません。一言でランニングフォームといっても、「上下動」「ピッチ」「ストライド」「左右差」など数多くのチェック項目があり、それら全てを分析できるものは限られています。自分がどこまでの機能をランニングウォッチに求めるかによって、ブランドや機種を選びましょう。
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