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  2017年01月17日       gearjunkie.com

世界最強の山岳ランナー 「キリアン・ジョルネ」の壮大な挑戦と魅力

名実ともに世界一のトレイルランナー「キリアン・ジョルネ」選手のアスリートとしての魅力や人生哲学を紹介します。

Hiroto Komatsu 5,425 views

世界一有名なトレイルランナー「キリアン・ジョルネ」。
29歳のスペイン人トレイルランナーは約10年前から出場した山岳レースではほぼ優勝タイトルを総なめし、名実ともに世界最強のトレイルランナーランナーと言われています。
今回はキリアン・ジョルネ選手について紹介します。

トレイルランニングレースでは敵なし状態

上記は7年ほど前の動画になりますが、キリアン選手の走っているシーンが比較的多く映っている動画です。
バネのある走り方が特徴で、まるで野生動物のように野山を駆け巡ります。

山岳レースにも様々な競技種目がありますが、短い距離で高低差を一気に駆け上がる種目から50km前後のミドルレンジのレース、100マイル(160km)のウルトラまで、キリアン・ジョルネ選手は出場したレースでは種目に関わらずほとんど負けなし状態です。スカイランナーワールドシリーズ3連覇、モンブラン山塊の周りを1周する世界最高峰のトレイルランニングレースUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)を3度優勝、アメリカのHardrock 100も3連覇中など数々の偉業を成し遂げています。
詳細の実績は以下よりご覧いただけます。

エベレスト登頂の世界最速記録更新を目指す

現在はSummits of my lifeというプロジェクトで、エベレストの最短登頂記録の更新を狙っています。2015年と2016年はエベレストの最短登頂記録更新にアタックする予定でしたが、天候に恵まれず挑戦を断念しているようです。
過去にはモンブラン(4,810 m:2013年)・マッターホルン(4,478m:2013年)・マッキンリー(6,186m:2014年)・アコンカグア(6,962m:2014年)の登頂記録を更新しています。
Summits of my lifeではキリアン選手のモンブラン・マッターホルンなどの最短登頂記録更新した時の映像を購入できるので、オススメです。映像を見ていると山のスケールの大きさや人間離れした身体能力を実感できると思います。

YouTubeでも以下動画にてマッターホルンの最速登頂記録挑戦時の映像を一部観れます。

追記:2017年5月21日から22日にかけて26時間を要し、単独・無酸素・固定ロープなしでベースキャンプからエベレストへの登頂に成功しました。

出典:www.facebook.com

キリアン・ジョルネの生い立ち

キリアン・ジョルネ選手の父はフランス・アンドラと国境をなす山間部の避難小屋で監視員を勤めており、幼少時代を標高2000mの山あいで過ごしたようです。
夏は山に登って遊んだり、冬はスキーを履いて雪山を駆け回ったり、週末やバカンスには遠出をして自然を楽しむ毎日を過ごしたようです。6歳の頃には4,000mの山頂に挑戦し、10歳の時には42日間をかけてピレネーを横断したりと、幼い頃から世界最強の山岳ランナーの素地は作られていました。
高校入学と同時に山遊びは競技に変わり、山岳スキー、そしてその延長線上のトレイルランニングの世界に入り込んでいきました。競技を行うようになってからはトレーニング中心の生活を送り、世界を転戦する生活が始まり、2007年には世界トップレベルまで一気に登りつめました。

キリアン・ジョルネの深い人生哲学

出典:desnivel.com

キリアン・ジョルネ選手の魅力は、競技力やアスリートとしての強靭な精神力だけでなく、彼の自伝を読むと人生哲学に触れることができ、人間としての魅力も感じることができます。

勝負に対する強烈なこだわりは持ちつつも、彼が走る目的は栄光のためではなく、ただ走ることが好きだから、自分を自由に表現する手段として走っているようです。キリアン選手は表現の手段を模索する上で、楽器・執筆・絵画など様々なことにも挑戦してきたようです。Summits of my lifeのムービーの中では手帳に書かれた綺麗な絵も披露しています。

また、自伝の中で「レースは芸術作品のようなもので、レース中やゴールした時に感じる感情や体験は、レースが終わった瞬間に消えてしまう」と話しています。レースが終わり、感情が途絶えた瞬間から、過去の体験は「歪められた現実となる」とし、今を生きることにこだわりを持っていることが垣間見えます。ただ、書中では「人間の最終目標は幸せになることで、その幸せは感情を通じて訪れるもの。それ経験から得たものかもしれないし、想像上のものかもしれないし、記憶の中で再現されているものかもしれない」とも語っており、キリアン選手は走ることを通じて「人間とは何なのか?」「何のために生きているのか?」ということを問いを追究しているようにも感じさせられます。

上記は私の解釈も含まれており、多少キリアン選手の意図するところとずれてしまっている可能性もあります。もし興味のある方は自叙伝を読んでみてください。

さいごに

野生動物のようなしなやかな走り、生き方や考え方を紹介し、世界最強の山岳ランナーキリアン・ジョルネ選手の魅力を紹介しました。
2017年もエベレスト最速登頂という大きな目標のために走り続けるキリアン選手の挑戦に注目です。
FacebookではGO PROを使って撮影された動画や映像が頻繁に公開されています。ランニングだけでなく、スキーを担いで高山に登り、滑降するスキーマウンテニアリングの様子もアップされています。興味のある方はFacebookでもキリアン選手の情報をチェックしてみて下さい。

Hiroto Komatsu Hiroto Komatsu
花咲けピクチャーズ所属。趣味でランニング・トレイルランニングを楽しんでいます。ITを通じてランも楽しくしていきたい...
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カテゴリ: ランニングを楽しむTips


キュレーター紹介
Hiroto Komatsu
Hiroto Komatsu
花咲けピクチャーズ所属。趣味でランニング・トレイルランニングを楽しんでいます。ITを通じてランも楽しくしていきたいと考えています。

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